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5年以上も入居希望ゼロ…《築30年の元"ガラ空き団地"》が、「移住者の聖地」に大化けしたワケ 「教育移住者」も増加の背景

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移住者向けの賃貸住宅「ホシノマチ団地」
移住者向けの賃貸住宅「ホシノマチ団地」(写真:筆者撮影)
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この地域は、佐久総合病院本院を中心に、古くから地域医療や農村医療の拠点としても知られてきた。

また、JAXAの臼田宇宙空間観測所や公開天文台「うすだスタードーム」があり、宇宙や天文とのつながりの深い、“星のまち”でもある。歩いて見えた白い塔は、稲荷山公園の宇宙ロケット型展望台「コスモタワー」だった。

通りには「いて座通り」「おとめ座通り」などの星座にちなんだ名前も見られ、日常に星や宇宙の気配が溶け込んでいる。

川の向こうに佐久総合病院本院がある(写真:筆者撮影)
地面に「おとめ座通り」のプレートも(写真:筆者撮影)

その千曲川の近くに、少し変わった団地が立っていた。その名は「ホシノマチ団地」。壁面に星座のモチーフが彫られた、4階建てのこぢんまりとした佇まいだ。一見すると普通の集合住宅だが、「移住者を対象にした団地」という顔を持っていた。

当初は「50代以上の移住者向け」の構想だった

ホシノマチ団地の前身は、市営住宅「下越団地」。A棟とB棟で構成され、移住者向け住宅として活用されているのは、1996年に建てられた下越団地B棟の一部である。

この棟がホシノマチ団地だ(写真:筆者撮影)

このB棟は、下越団地で特定公共賃貸住宅として利用されていた。中堅所得者向けの住宅だが、地方では民間の住宅や持ち家を選ぶ人も多く、家賃の割高感も相まって、次第に住戸が埋まりにくい状態になっていたという。

事業開始前には、5年以上新規入居者がいない状態が続き、半分以上が空き住戸に。そこで佐久市が進める「臼田地区生涯活躍のまち事業」の一環として、B棟の一部を移住者向け住宅に再生する計画が動き出す。

2018年3月、公募型プロポーザルで、株式会社みんなのまちづくりを代表法人とする「佐久市臼田地区活性化共同企業体」が選出された。移住者に目を向け、「移住して終わりではなく、移住した後の生活が大切なはず」という問題意識のもと、事業が進められていく。

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