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欧州主要リーグに「日本人選手は70人超」でも監督はゼロ…W杯優勝を本気で目指す日本に欠けた"最後のピース"の正体

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サッカースタジアム
日本サッカーがさらに強くなるには何が必要か?(写真:panoramaimages/PIXTA)
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だんだん「わからないことがあったら、マサヤに聞け」という雰囲気ができ、信頼され始めたのを感じました。

サシャ・リーターが「シャルケの試合に行くけど一緒に来る?」「ボルフスブルクの試合は?」という感じで誘ってくれるようになりました。

サーシャ社長の金言

フォルカー会長の「自分で考えて動け」という方針に加えて、もう一つ大きかったのがサーシャ社長からのアドバイスです。

入社から約3カ月が経ったある日、サーシャ社長から呼び出されました。

「会社にいても何も生まれないぞ」

僕は相変わらず毎日出社し、事務作業をしたり映像を見たり、必死で働いていました。ただ、そのままでは発展性がないことは明らかでした。

代理人にとって重要なのは鮮度の高い情報やネットワークですが、会社にずっといたらどちらも手に入れられません。

太っ腹なことに「スポーツ360」は出張経費をすべて払ってくれます。事前の承認は必要ありません。自家用車も支給されています。

サーシャ社長の言葉を受け、「このままいてもダメだ、行動しよう」と思い立ち、ヨーロッパを飛び回る決心をしました。

その一つが塩貝健人選手が参加したU-18日本代表のスペイン遠征でした。

2023年11月にU-18日本代表はスペインのマルベーリャを訪れ、U-18メキシコ代表、U-18イングランド代表、U-18ルーマニア代表と親善試合を行いました。

『最強の代理人 欧州最前線の代理人が日本サッカーを強くする』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

やはり現場に行くと、いろいろな出会いがあります。

知り合いのスカウトがクラブ関係者を紹介してくれたり、日本に興味のある関係者が話しかけてくれたり。人脈が一気に広がります。

何より選手のプレーを生でチェックできます。

当時、慶應大学1年生だった塩貝選手はU-18イングランド戦で2点を決め、大きなインパクトを残しました。

このときの印象があったからこそ、約9カ月後にドイツのクラブから塩貝選手へのオファーを相談されたとき、「他クラブも興味を持つはず」とひらめいたのです。

その結果、NECナイメヘンのオファーを引き出せました。

マルベーリャへ行っていなければ、塩貝選手と代理人契約はできていなかったでしょう。

「人に指図されていたら、いい仕事なんかできない」

「会社にいても何も生まれない」

ふと言われた些細な一言が心に刺さり、それが自分を突き動かしてくれているのです。

塩貝健人選手と代理人の龍後昌弥氏(写真:『最強の代理人 欧州最前線の代理人が日本サッカーを強くする』より)

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