関節リウマチは女性のほうが男性よりも4倍も多く、発症のピークは30〜50代。意外と発症年齢は若く、新井さんにもほぼ当てはまる。妊娠や出産がきっかけで発症することもあるという。
症状はやはり手指の関節に出るケースが多い。手指がこわばる、むくむ、特に第二関節が痛むなどだ。そのせいで、家事や身支度などに困難を感じるケースが多い。そのほか食欲低下や倦怠感、微熱などの症状が出る人もいる。
当初は“足裏の痛み”だけだった新井さんのケースでは、彼女自身も医師も関節リウマチを疑わなかったのは仕方ないと、菊池医師は言う。
「最初にかかったクリニックで、初回受診時に検査を行わなかったのは、おかしなことではないでしょう。ただ、医師が『痛みが続いたら再受診してください』などと声をかけていれば、次の受診時には検査をし、もっと早期に関節リウマチだとわかったかもしれません」
関節リウマチの治療では、早めに投薬を開始し、きちんと継続することが、関節の破壊を防ぐ意味で重要になる。近年では治療薬の種類も増え、早期治療が当たり前になったため、昔に比べて手指が変形する人は激減した。
日常生活で気をつけたほうがいいことはあるだろうか。
「関節に負担をかけないよう適正体重を維持すること、ウォーキングなどの適度な運動をして筋力を維持すること、カルシウムやビタミンDを摂取して骨粗鬆症を予防することが大切です」
反対に、やってはいけないことは何かというと、関節を酷使するマラソンのような激しいスポーツや、関節の破壊を進めるだけでなく薬の効果を低下させる喫煙だという。「また免疫機能を抑える薬を使うため、肺炎などになりやすい。感染症には注意が必要です」と菊池医師はアドバイスする。
専門医と主治医の連携が重要
関節リウマチの専門医は大病院や大学病院にしかいないことが多く、通い続けるのが困難になりがちだ。その場合、地域のかかりつけ医との連携が大事になるという。
「症状がひどいとき、悪化したときは大病院を受診し、症状が落ち着いている間は近くのかかりつけ医に診てもらうのが、理想です。実際、私のクリニックにも、そういう患者さんが通われています」(菊池医師)

