まず受診したのは、地域の比較的大きな総合病院。だが、ここでも「ホルモンバランスの乱れ」と言われただけで、帰されてしまう。そこで3軒目へ。1軒目とは別の整形外科を受診した。
そこでようやく診断がついた。医師から告げられた病名は「関節リウマチ」だった。
関節リウマチとは、免疫の異常によって関節まわりにある「滑膜(かつまく)」という組織に炎症が起こることで、腫れや痛みが生じる自己免疫疾患だ。進行すると関節が破壊されて変形したり、機能障害に陥ったりすることがある。
医師から診断されたとき、新井さんは半信半疑だったという。
「関節リウマチは高齢者の病気で、主に手指の関節が痛くなるというイメージでした。私は20代と若かったし、痛むのは手ではなく足だった。だから、何かの間違いじゃないかと思ったんです。なので、セカンドオピニオンを受けようと思って」
当時は地元に専門医がいなかった。そのため、自宅から車で1時間ほどかけて、隣の市にある関節リウマチで有名な病院を訪ねた。そこで改めて専門医に診てもらったが、診断は変わらなかった。
ただ、この病院には遠すぎて頻繁には通えない。困っていたところ、近所に関節リウマチも診る整形外科が開院するという。新井さんは「やっと(見てもらえる病院が)見つかった」と胸をなで下ろした。
専門治療を受けなかった理由
だが、受診はしたものの、すぐには専門的な治療は開始しなかったという。その理由について、新井さんはこう話す。
「当時、完全母乳育児をしてて。リウマチの薬を飲むと断乳しなくてはならないと聞いたので、子どものために、本格的な治療は少しあとにしようと決めたんです」
そこで、痛みが強いときだけ整形外科で処方してもらったロキソニンやボルタレンなどの鎮痛薬を服用することに。そうやって、何とか日々をしのいでいた。

