面白いエピソードを紹介しましょう。
アメリカのシリコンバレーでは、スタートアップ企業の面々が、投資活動を行うベンチャーキャピタリストに旺盛なプレゼンを日々繰り広げています。その過程で、ベンチャーキャピタリストたちからよく出る「断りのセリフ」が次のものだそうです。
「He is very smart. Plan is good. But, he is not enough crazy.」
(彼はとても優秀だし、プランも悪くない。でもたいして狂ってない)
「正解」を探したらイノベーションは生み出せない
十分に狂っていないことが出資を断る理由になるなんて、日本とはまったく逆の考え方で面白いと思いませんか?
いわば「おい、逃げろ! あいつはビジネスプランだけだ」というわけですね。日本なら逆に「君の夢はわかったから、ビジネスプランを持ってきなさい」という場面でしょう。
もちろんビジネスのフェーズによっては、ビジネスプランや財務管理はとても重要な要素です。
でも考えてみれば、これから起業するのにエクセルでビジネスプランを立て、最初から出口戦略まで見据えているような人や会社は「つまらない」とも言えるでしょう。
賢いかもしれない。先を見る力もあるのかもしれない。でも、ビジネスに正解はない。正解を求めることに時間を使っている時点で、「この先イノベーションは起こせないだろう」という評価になるのです。

