さらに、自分が話をしているときにメモを取ることを怒る人よりも、メモを取ってもらえていることを喜ぶ人のほうが多いでしょう。聞いている相手がメモを取っているということは、自分の話を重要視しているということや、熱心に学ぼうとしていると受け取れます。
しかし、目の前の人と強固な信頼関係を築く上では、メモの“質”をアップデートする必要があります。「聞いたことをメモをする」よりも、さらに一段階上のメモがあるのです。
自分の約束を書き留める人が、圧倒的な信頼を得る
私自身、経営者になって取るべきメモの中身がガラッと変わりました。
あるとき、知人と話しながらメモを取っていたら、こう聞かれました。
「青木さん、いま何をメモされているんですか?」
そのとき書いていたのは、相手の言葉でも、勉強になった話でもありません。
自分が相手に対して「〇〇しますね」と口にした、その約束でした。
人は、他人から受けた約束はよく覚えています。一方で、自分がその場のノリや善意で口にした小さな約束はどうでしょう。
「あの資料、あとで送っておきますね」
「今度、知り合いの担当者を紹介しますよ」
悪気がなくても、忙しさにまぎれてうっかり忘れてしまうものです。でも、約束された側はそうはいきません。「ああ、軽く扱われたんだな」と残念な気持ちを抱かせることは、信頼の残高をゼロへ近づけてしまいます。
