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急成長「マレーシア鉄道」日本人が知らない最新事情 新型特急登場、シンガポールへ「国境越え新路線」も

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マレーシア ETS Class93
マレーシアの特急電車ETS。2025年に西海岸を走る幹線は全線電化された(写真: linegold/gettyimages)
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RTSはこうした状況を根本から変える。ジョホール・バル側の新駅ブキ・チャガー駅と、シンガポール側のウッドランズ・ノース駅までの所要時間はわずか4分。出発駅で出国・入国審査を一度に済ませる方式も導入される。シンガポール側ではMRT(地下鉄)と接続する。

これは単なる新しい鉄道の開業という以上の意味がある。RTSはシンガポールで働き、ジョホールで暮らす人々の生活を支える制度的取り組み「ジョホール・シンガポール経済特区(JS-SEZ)」構想を支えるものだ。これまで物価が低廉なことで有利とされてきたジョホール・バルの街は今後どのような方向性を見せるのか気になるところだ。

ジョホール水道上で建設が進むRTSリンクの高架橋。シンガポール方面へ向けて橋梁がつながる=2026年1月(筆者撮影)
ジョホール・バルの在来線の駅、JBセントラル付近の線路上空を横断するRTSリンクの高架橋=2026年1月(筆者撮影)

「一帯一路」の新鉄道ECRL

3つ目は、地政学的にも注目される東海岸鉄道「ECRL(East Coast Rail Link)」の建設進展である。南シナ海側のコタバルから、山岳地帯を貫いてクアラルンプールを中心とする首都圏「クランバレー」近郊を経て、西海岸の港湾ポート・クランへ至る路線で、総延長は約665km。旅客と貨物の双方を担う複線・電化の鉄道だ。

これまでマレーシアの鉄道網は、人口と産業が集中する西海岸を南北に結ぶ形で発達してきた。一方、東海岸側は山地によって隔てられ、物流や交通の面で不利な立場に置かれてきた。ECRLは、そこへ新たな東西軸を通す国家プロジェクトだ。こちらも開業は2027年1月を予定している。

この計画は、中国の「一帯一路」構想の代表的案件の一つとも位置づけられてきた。建設には中国企業が深く関与し、軌間もマレーシア在来線の1m軌間ではなく、標準軌(1435mm)を採用している。運営もKTMではなく、中国と合弁のマレーシア・レール・リンク(MRL)が行う。

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【アジアの国際物流を変える鉄道になるか】

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