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63%の専門職が実感《赤ちゃんに発達上の変化》、「浅い眠り」「排便困難」「横抱きを嫌がる」「頭の形に歪み」・・・背景に何が?

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赤ちゃんイメージ
近年の乳児に「発達上の変化」を感じる専門職は63%。何が起きているのか?(写真:shimi/PIXTA)
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――当時、そうした変化を裏付ける学術的なエビデンスはなかったのでしょうか。

現場では「乳児の身体に変化が起きている」「抱っこ紐など便利な育児グッズの普及も影響しているのではないか」といった懸念が語られていましたが、あくまで個別の経験にとどまっていました。既存の研究の多くは医学的診断や標準的な発達指標に重きを置いており、正常範囲内とされる「質的な変化」を、多職種で横断的に調べた研究は存在しなかったのです。

そこで、子どもの発達について研究実績がある日本体育大学野井真吾教授の研究室と共同で、現場の専門職が何を感じているのか、その「実感の分布」を可視化する調査に踏み切りました。

専門職の6割以上が「変化」を実感

――医師・研究者と多職種の現場専門職のヒアリングを経て、全国オンライン質問紙調査を実施されたとのことですが、どのような結果が得られたのでしょうか。

オンライン調査では、全国の助産師、保育士、子育て支援者、保健師など、乳児に関わる専門職629名を対象に調査を行い、そのうち、「経験5年以上」「月4人以上の乳児接触」「週2日以上勤務」の条件を満たす408名の回答を分析しました。その結果、現在関わっている乳児に発達上の変化を「強く感じる」または「少し感じる」と回答した専門職は63%に達しました。さらに、50~100人未満の多くの乳児に関わっている専門職に限れば、92%が変化を認識しているという結果が得られたのです。

――どのような発達上の課題が報告されているのですか。

新生児期から1歳までを4つのフェーズに分け、47項目について専門職が認識していると回答した割合をまとめたものが、次の表です。

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【専門職が認識している乳児の発達課題は?】

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