ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏は、フランスの大規模人工知能(AI)データセンタープロジェクトを今後数週間に発表する可能性について、マクロン仏大統領と協議を行った。事情に詳しい関係者が明らかにした。
孫氏はより広範なAIインフラ構築の一環として、フランスに数十億ドル規模の投資を検討していると、関係者は協議が非公開であるため匿名で明らかにした。孫氏は同国に最大1000億ドル(約15兆7100億円)を投じる案を示したと、2人の関係者は述べたが、他のプロジェクトを優先する場合にはその水準から離れる可能性もあるという。
マクロン仏大統領は最近、東京で孫氏と会った際にこのAI構想を持ちかけており、発表は早ければ今月にも行われる可能性がある。さまざまな企業トップから同様の提案を受けることに慣れている孫氏は、国家元首による直接の働きかけに関心を示し、本格的な検討を開始したと、関係者の1人は述べた。
プロジェクトの詳細は流動的
マクロン大統領と孫氏は、「チューズ・フランス(Choose France)サミット」でこの計画を発表する可能性がある。同イベントはマクロン氏が2018年に始めた年次会合。国外からの投資誘致とビジネス面でのフランスの魅力を、財界リーダーらにアピールすることを目指している。
プロジェクトの詳細は流動的で、投資規模も変わる可能性があると関係者らは述べた。孫氏は多数の投資構想を打ち出し、それを定期的に見直すことで知られている。すでに世界各地で数千億ドル規模のAIインフラ投資を発表しているが、まだ実現していないものもある。
ソフトバンクグループの広報担当者はコメントを控えた。仏大統領府はコメント要請に応じなかった。
著者:Min-Jeong Lee、Anto Antony、Benoit Berthelot
