なぜなら、文章の内容を別の人に説明するときに、ポイントを外さず伝えられるかどうかで、相手の理解度に大きな差が生まれるからです。
そして、書かれていることをそのまま受け取るだけではなく、「社会面で見るとどんなことが見えてくるか?」「医療面ではどんな影響がありそうか?」など、自分で自由に見方を変えることによって、さまざまな視点が生まれ、自分なりの答えを見つけられるようになっていきます。
主観をもって文章を読み解くことで、思考の容量が増えるのです。
「読者論的読み」はオリジナルな視点を養う
「ただ読んだ文章に感想を述べるだけじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、じつはこのアウトプットの積み重ねが、生徒たちを輝かせることになっていきました。
目に見える効果のひとつとして、「テストの記述問題で白紙解答の生徒が、200名超の一学年の生徒のうち、平均的に1人か2人に留まった」という点があげられます。
単純な時間不足で白紙になるケースはありましたが、「難しすぎて何も書けない」と判断した生徒はほぼいなかったと記憶しています。
また、「文章を正確に読み取ったうえで、自分の意見を言う」ということに慣れていた生徒たちは、校外のプレゼンテーションの大会で賞を受賞するなど大活躍でした。
これらのスキルは、突然意見を求められたり、正解のない課題に向き合ったりする場面が多い現代の社会人にこそ必要なのではないでしょうか。
「自分の意見がうまく出てこない」「発想が広がらない」。
このように感じる人は、「読者論的読み」を意識した読書を取り入れてみるといいかもしれません。
