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ライフ #大人の貧困 「雇用の谷間」でもがくミドルエイジ

「うなじが見える…」髪型や服装を事細かに上司がチェック 指示に従い続けた40代非正規公務員が"雇い止め"のなぜ?

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手を組む女性
真夏にタートルネックの着用を強いられた挙句、雇い止めにされたトモミさん(写真:トモミさん提供)
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真相はわからない。ただ自治体側の不可解な説明に、疑念は一層募った。そして抵抗のかいなく、3月いっぱいで仕事を失った。

トモミさんは地元の高校を卒業後、飲食店で正社員として働いた。転職先も正社員採用だったが、会社の経営が悪化し、解雇されてしまう。ちょうどこのころ、リーマン・ショックが起きる。地元では仕事は見つからず、いくつかのアルバイトを経たあと、別の都市の工場で派遣労働者として働いた。

トモミさんが故郷を離れたのは、地域にはびこる男女平等とは程遠い旧態依然の価値観に嫌気がさしたから、という理由もあったという。ただ、シングルマザーになったことをきっかけに、再び地元に戻った。

公営住宅に入居し、一時は生命保険の外交員として働いたが、身分は個人事業主で、営業先に配る菓子やタオルなどはすべて自腹。稼ぐどころか、50万円ほどあった貯金は激減した。「民間はこりごり」と思い、転職先に選んだのが、自治体の会計年度任用職員だった。

暮らしは一貫して苦しい。食べ盛りの子どもにとって、フードバンクから提供されるコメは貴重だったが、コメ不足の影響でここ1年、支援は途切れがちだ。

それ以上にやりきれないのは、子どもを旅行に連れて行けないことだという。

子どもは、ディズニーランドや大阪・関西万博に行ってきたという友だちのことをうらやましそうに話す。一般的に生活が厳しい家庭では、子どもの校外での体験にお金をかけることが難しいとされる。こうした「体験格差」は、その後の成長にも影響を及ぼすとの指摘もある。

なぜ雇い止めにされたのか

結局、なぜ自分は雇い止めにされたのか。

その答えが知りたくて、トモミさんは年明け以降、いくつかの労働組合にも相談した。しかし、公務員らでつくる労働組合・自治労の地元組織からは、「非正規職員は加入できない」と門前払いされてしまう。

同様の労働組合・自治労連は自治体側に経緯を確認してくれたものの、有効なアドバイスを受けることはできなかった。個人加入できるユニオンからは、「雇い止めが決まったあとでは、できることはない」と言われたという。

八方ふさがりのなか、ネットで偶然、国や自治体で働く非正規公務員らでつくる「非正規公務員voices(ヴォイセズ)」という団体を見つけた。当事者らを対象にアンケート調査を実施したり、SNSなどで情報を交換する機会をつくったりしている組織だ。

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【保険の外交員で50万円失う】

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