イベントの出展者マニュアルは300ページに及ぶことがある。クライアントから質問が飛んでくると、従来なら「確認します」と持ち帰るのが常だった。その場で答えられるようになったのは、生成AIを業務に組み込んでからだ。東京・日本橋のイベントプロデュース会社A&L Projectは、AIツールの活用で会議の進め方を変えた。
少数精鋭で大規模案件を回す
A&L Projectはイベントプロデュース、映像制作、ライブ配信、グラフィックデザインを手がける。従業員は4名、アルバイトを含めても8名という少数体制だ。コロナ禍以前からゲーム番組の配信事業を手がけており、大手ゲーム会社の周年イベントや大規模大会の演出・進行を担ってきた。
売上高は2024年3月期に3.3億円。2020年3月期の1.5億円から倍増した。人員を大幅に増やさず受注案件数を拡大できた背景の一つに、AIツールによる業務効率化がある。企画書の作成時間は半分以下になったという。
「使えるものは使って、自分たちの時間を作りながら、最大限お客さんにいろいろなものを提供していく」と代表の国府島誠氏は話す。
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【案件ごとに「AI壁打ち相手」を作る】
