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300ページのマニュアルも即回答、イベント会社が生成AIの活用で変えた会議とクライアント対応とは

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国府島誠氏
A&L Project代表の国府島誠氏(写真:A&L Project)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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合わなかったツールもある。Microsoft Copilotは、同社がGoogle DriveとOneDriveを併用していることもあり、ファイル連携がうまくいかなかった。スライド生成機能も「求めているものが反映されてこない」と評価は厳しい。CanvaやイルシルといったAIスライド作成ツールも試したが、定着には至っていない。

「触って使ってみないと分からないので、投資フェーズだと思って今はやっている」と国府島氏。試行錯誤の結果、NotebookLMとGeminiを中心としたGoogle系ツール、画像生成のMidjourney、議事録のNottaという組み合わせに落ち着きつつある。

「スタートラインに立つ」ことを必須にした

社員への浸透にも力を入れている。苦手意識のある社員もいたが、業務命令として必須にした。

教育方法はシンプルだ。実際に椅子に座らせて、NotebookLMに資料を入れさせ、質問を投げさせ、結果をNotionにアップするまでをやらせる。「2〜3回やると、いつの間にか自分たちも勝手に使うようになる。これ楽ですね、と言ってくる」と国府島氏は話す。

なぜ必須にしたのか。AIツールは乱立状態にあり、大手プラットフォーマーが次々とバージョンアップを重ねている。将来、Microsoft Officeのように誰もが使うツールになったとき、触ったことがない状態からスタートするのでは遅い。

「触っていればなんとなく分かるようになる。とっかかりがあれば、もっと専門的な使い方を聞いても理解できる。スタートラインに立つことが大事だ」と国府島氏は考えている。

浮いた時間は顧客とのコミュニケーションに充てている。「寝る暇を惜しんで朝まで仕事していたのが、かなり減った」と国府島氏。AIを情報源としてではなく、作業を分担する相手として使う。最終判断は人間に残し、浮いた時間を対人業務に振り向ける。それが同社の選んだ使い方だ。

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