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ゲームコントローラで20トン級バックホウを遠隔操作、都内の公共工事で始まった新しい施工の形

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遠隔操作中の油圧ショベル
遠隔操作中の油圧ショベル。操縦席は無人で、周囲はバリケードで立入禁止区画になっている(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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ただし課題もある。日本の電波法では、スターリンクのアンテナを移動体に搭載して使うことが認められていない。

建機のキャビン上に直接載せれば通信は安定するが、法令上は停止した状態の地上設置に限られる。現場ではWi-Fi中継器を介して建機と接続している。アメリカでは走行中の車両でもスターリンクを利用できるが、日本では総務省の認可待ちの状態が続いている。

巴山建設が作成した通信構成図。現場と事務所をスターリンク経由で接続し、建機とはWi-Fi中継器でつなぐ(写真:筆者撮影)

ベテランは戸惑い、若手はゲーム感覚で動かす

2026年3月に装置を取り付けてから、現場では10人以上のスタッフが遠隔操作を試した。その結果、搭乗経験のあるベテランほど違和感を覚えるという傾向が見えてきた。

松村氏自身も最初に触った時は戸惑ったという。「振動がない。機械の傾きがわからない。掘る時の遠近感もつかめない。モニター越しの視覚に慣れるまで時間がかかる」。

ゲーム用のジョイスティック2本とモニター3台で遠隔操作する巴山建設のスタッフ。右画面にはマシンガイダンスの3D表示が映る(写真:筆者撮影)

一方で、重機に乗った経験がほとんどない若手社員は抵抗なく操作できた。操作に使うのはゲーム用のジョイスティック2本で、右手を引けばブームが上がり、左手で旋回する。市販のゲームコントローラーでも操作できる仕様だ。

市販のPS5用コントローラーでも操作できる仕様になっている(写真:筆者撮影)

巴山建設が遠隔施工に期待するのは、効率化よりもむしろ人材確保の入り口だ。建設業界は「きつい・汚い」のイメージが根強いが、空調の利いた室内でヘルメットなしで作業できるなら、若手や女性にとって心理的なハードルは下がる。子どもを保育園に送ってから自宅で作業するといった働き方も、原理的には可能になる。

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【今動く理由は「先行投資」】

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