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ライフ #ジモトのアタリマエ──観光客の知らない知恵と常識

「元遊郭が肉豆腐屋に変身」「徳川家康と岩崎弥太郎の力も頂戴」…一度は廃れた街を復活させた熱海の"ちゃっかり力"

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熱海のビーチ
「東洋のナポリ」と呼ばれている熱海のビーチ(写真:masy/PIXTA)
  • 谷口 素子 取材ライター・コラムニスト
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高いか安いかは人それぞれなので一概にはいえない。しかし筆者の周囲では内湯に温泉を引いている人はほぼいない。温泉は髪の毛がごわつく、体がベタつく、浴槽の掃除も大変と毎日入るには適さないかもしれない。筆者は、温泉は家で入るものではないと思っている。

山田湯300円、地元民御用達の名湯

よく聞かれる質問のひとつに「日帰り温泉に入りたいけれど、おすすめのところはない?」がある。日帰り温泉を行っている旅館やホテルは少ない。そこで共同浴場をすすめている。銭湯とは違い、シャンプー、リンス、石鹸は備え付けられていない。浴槽があるだけのシンプルな施設だ。

そのかわり値段は安い。前編で登場した「菊香堂」から歩いて10分のところにある山田湯は300円。熱海駅の周辺にある熱海駅前温泉浴場は500円。

駅の近くにある熱海駅前温泉浴場。旅人のオアシスにもなっている(写真:筆者撮影)

そもそも共同浴場は、外湯を利用していたジモト民から「安く、温泉に入りたい」という要望に応えてできた風呂だ。しかし、いずれも源泉かけ流し。浴槽は大人3人入ればいっぱいになる。知り合いも、自宅に風呂があるにもかかわらず山田湯に通っている。

筆者もたまに山田湯に行く。先人のジモト民たちのおかげで格安で良質な温泉をちゃっかり堪能している。

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【観光客に人気の温泉たまごスポット】

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