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ライフ #ジモトのアタリマエ──観光客の知らない知恵と常識

「元遊郭が肉豆腐屋に変身」「徳川家康と岩崎弥太郎の力も頂戴」…一度は廃れた街を復活させた熱海の"ちゃっかり力"

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熱海のビーチ
「東洋のナポリ」と呼ばれている熱海のビーチ(写真:masy/PIXTA)
  • 谷口 素子 取材ライター・コラムニスト
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高温蒸気を利用して温泉たまごをつくるのも、またちゃっかり。卵を食べながら、「また熱海に行こうね」と思ってもらえれば、こんなに嬉しいことはない。

芸能人もお忍び、タカハシ洋装店の魅力

令和4年度、熱海の宿泊施設利用人数の前年比が144.3%に増えた。

要因の一つは、2012年6月から始めた熱海市地域おこし協力隊のプロジェクト「ADさん、いらっしゃい」で、旅やグルメのロケを無料でサポートする取り組みを行ったためだ。それが成功し、メディアの露出が増えたからだと考える。しかし紹介されている店はほんの一部。まだ全国区になっていない店もある。

例えば、芸能人・有名人もお忍びで通う「タカハシ洋装店」は、糸川の一つ隣の通り浜町にある。1代目、2代目のオーナーは、オートクチュールを専門に扱っていた。

現在の3代目女性オーナーはセレクトショップを展開している。店内には、自ら仕入れた洋服や小物が賑やかにディスプレイされている。ほとんど一点ものなので、「いいな」と思ったら、即買わないともう出合えない。

熱海マダムのモードをつくる「タカハシ洋装店」(写真:タカハシ洋装店提供)

オーナーのセンスのいい洋服と、気さくな人柄に惹かれて店内はマダムで賑わっている。常連客のなかには、都心や名古屋など遠方からわざわざやってくる人もいる。

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【ジモト民のちゃっかり力で生き延びてきた街】

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