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ホルムズ海峡と台湾海峡の類似性を知っていますか?世界経済は広大な世界におけるわずか「100マイル」に依存している

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(写真:ブルームバーグ)

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多くの子供たちは、地球の円周がおよそ2万5000マイル(約4万キロメートル)であることを学校で学ぶ。しかし、世界経済がそのうちのわずか「100マイル」に依存している事実は教えられていない。

チェコ・プラハに本拠を置く国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」は多くの有力者の論評・分析を配信しています。「グローバルアイ」では、主に同シンジケートのコラムの中から厳選して翻訳・配信しています

ホルムズ海峡と台湾海峡。この2つの狭い水路が封鎖されれば、世界経済は過去へと逆戻りすることになるだろう。ドナルド・トランプ氏がかつてイランを「石器時代」に戻すと威嚇したほどではないにせよ、少なくともローリング・ストーンズが初めてラジオから流れた20世紀半ばの時代まで、時計の針は巻き戻されるはずだ。

この1カ月半、イランは最も狭い箇所で幅約21マイルしかないホルムズ海峡を、あたかも「水上射撃場」へと変えてしまった。イランの高速艇やドローンが海賊さながらの行動を繰り返す中、タンカーは神経をすり減らしながら彷徨い、海上交通量は激減した。世界の石油や液化天然ガス(LNG)の大部分が通過するこの海峡の停滞は、世界経済に深刻な打撃を与えている。

台湾海峡は「半導体版のペルシャ湾」

しかし、これは単なる「中東の泥沼」の話ではない。

アジアでの紛争に向けた実弾演習であり、中国にとっては台湾侵攻に向けた格好の作戦モデルを提供しているのだ。最も狭い箇所で幅約81マイルの台湾海峡は、いわば「半導体版のペルシャ湾」である。台湾のTSMCは、AIデータセンターから戦闘機、スマートフォンに至るまで、あらゆる機器の「頭脳」となる最先端チップの90%以上を製造している。

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