決して家族が嫌いなわけではありません。ただ、心身を十分に休める時間がないまま「連休」を終えてしまうことで、仕事に戻るエネルギーが枯渇してしまうのです。
ある40代の管理職男性はこう話します。
「連休明けの翌日、正直なところ有給休暇を取りたかった。でも部下の手前そうも言えなくて。会議中も頭が働いていなかった」
「連休でリフレッシュできた人」を装って職場に戻っていますが、実際は限界に近い状態です。それが連休明け特有の「見えない消耗」の正体です。
独身者の5月病は「様相が異なる」
一方、独身者の5月病は少し様相が異なります。
家族サービスで忙殺される同僚を横目に、独身者のGWは自由なはずです。しかし実際には、その「自由」がかえって心の重荷になることがあります。「取り残された感」という静かな痛みを訴えるケースが多くあるのです。
「何か充実したことをしなければ」という焦燥感、SNSに流れてくる友人の旅行写真、帰省した実家でのモヤモヤ──。連休中の「なんとなくの孤独感」が、連休明けにじわじわとした無気力となって現れてきます。
さらに、生活リズムの乱れも見逃せません。職場や社会的なつながりが日々のリズムを作っていた独身者にとって、長期連休は「社会から切り離された時間」でもあります。
朝起きる理由が薄くなり、昼夜逆転し、連休明けに「社会」に戻ることへの抵抗感が高まります。これは怠けではなく、自律神経の乱れと心理的安全基地の喪失が組み合わさった状態です。
そして、連休明けもっとも「消える」のが若手社員です。
「体調不良で休みます」というメッセージを受け取った上司の多くは、「また5月病か」と思いながらも、どう対処すべきか迷います。
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【自分を見つめ直す時間】
