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ビジネス #外食ビジネスのハテナ特捜最前線Ⅱ

売上143億円「バルニバービ」が店をつくり、街を育てたら土地が8億→32億に…常識を覆す"バッドロケーション戦略"の全貌

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GARB COSTA ORANGE
兵庫県・淡路島「GARB COSTA ORANGE」の海が見えるテラス席(写真:筆者撮影)
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現在では、丸の内のオフィス街において多くの人が集まる人気店となり、単なる飲食店にとどまらず、「人を呼び込む役割」に変わってきている。

しかし人が集まることで、バルニバービへのデメリットも生じてしまうという。

「人気になると地価が上がるんです。そうすると、今までの家賃より大幅な値上げが行われ、支払いが難しくなり、出ていかなければなりません」

つまり、自分たちが価値を高めた場所から、結果的に退出を迫られるという構造が生まれてしまったのだ。

「5、6年経った不動産って桁違いに上がって。もともと8億と言われていた物件が32億になったことも……」

「バッドロケーション戦略」の副作用とでもいうのか。この構造は、同社にとって大きな課題となった。

「街ごとつくる」戦略へ

バルニバービが開発・運営を行う島根県出雲市のIZUMO HOTEL THE CLIFF(写真:バルニバービ)

この解決策として、2021年にバルニバービが打ち出したのが「取得可能な不動産は自ら保有する」という方針だ。安藤さんはこう語る。

「これまではテナントとして借りる立場でしたが、自分たちがそのエリアの価値を高めるのであれば、その価値も自ら享受していくべきだと考えました。20年、30年と続く事業にするために、不動産領域にも踏み出しています」

海外では珍しくない手法だという。たとえば未開発だった土地にホテルやリゾートを誘致し、人の流れを生み出すことで地価を押し上げていく。バルニバービも同様に、「飲食」と「不動産」を掛け合わせることで、収益構造そのものを変えてきた。

島根県出雲市のIZUMO HOTEL THE CLIFF(写真:バルニバービ)

取り組みが進むにつれ、ディベロッパーだけでなく、行政からも声がかかるようになった。

なぜなら、人口減少に直面する地方自治体にとって、飲食や宿泊は人を呼び込む重要な役割になる。一方でバルニバービにとっても、安価で土地を取得し、長期的な視点で活用できる環境は好都合だ。両者の利害は一致し、地域の価値をともに高める関係が生まれている。

兵庫県・淡路島「GARB COSTA ORANGE」(写真:筆者撮影)

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【フェーズは「街そのものをどう設計するか」へ】

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