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「磯丸水産、最近高くなった」と言われるが…ドリンク全品399円の新業態「磯丸酒場」に行って感じた居酒屋業界の変化

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磯丸酒場上大岡店
上大岡駅近くのアーケード商店街に位置する磯丸酒場上大岡店。磯丸水産時代の面影を残しつつ、赤いちょうちんとのれんに「浜焼大衆」の文字が並ぶ(写真:筆者撮影)
  • 鈴木 恵美 外食・小売に強いプロ広報/初代プレスリリースエバンジェリスト
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ちなみに土曜の昼にも訪れたが、ひとりで飲む人の姿が多数確認できるなど、すでに地域になじみ始めている印象だった。写真はまぐろ3色丼(989円)のご飯少なめ。まぐろ赤身・びんちょうまぐろ・ねぎトロの3種(写真:筆者撮影)
新メニュー「磯丸のガーリックトースト」(2本・439円)。磯丸水産でも2026年4月から提供が始まった新メニューで、業態を分けても「磯丸ブランド」としての連続性を保つ設計となっている(写真:筆者撮影)

「磯丸酒場」誕生は必然だった?

磯丸酒場と磯丸水産の比較表(画像:SFPホールディングス 2026年2月期決算補足資料より)

2009年2月、吉祥寺店の1号店に始まり、現在は100店舗以上が運営されている磯丸水産。言わずと知れた大人気チェーンだが、店舗数で見ると17年の155店舗がもっとも多く、コロナの影響もあって減少している。

では、客数はどうか。これも好調とは言えない。他の多くの外食チェーンと同様に、客数の減少を客単価の上昇で補っている状況だ。

だが、手をこまねいて見ているわけではない。運営元のSFPホールディングス(外食大手であるクリエイト・レストランツ・ホールディングスの連結子会社)の決算説明会資料を見てみよう。

同資料によると「消費者の節約志向がさらに強まっており、割引キャンペーンや相対的に価格が安い業態の好調が続いている」との文言が確認できる。値上げで客をつなぎ止めることには限界がある――そう判断したSFPホールディングスが決算資料で明言したのが、「小型かつ低投資の大衆酒場業態の開発・出店を継続するとともに、地方都市での出店にも注力」という戦略。「磯丸酒場」は、まさにこの居酒屋業態に当たる。

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【鳥料理チェーンでの成功体験を磯丸ブランドで再現する試み】

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