「磯丸酒場」誕生は必然だった?
2009年2月、吉祥寺店の1号店に始まり、現在は100店舗以上が運営されている磯丸水産。言わずと知れた大人気チェーンだが、店舗数で見ると17年の155店舗がもっとも多く、コロナの影響もあって減少している。
では、客数はどうか。これも好調とは言えない。他の多くの外食チェーンと同様に、客数の減少を客単価の上昇で補っている状況だ。
だが、手をこまねいて見ているわけではない。運営元のSFPホールディングス(外食大手であるクリエイト・レストランツ・ホールディングスの連結子会社)の決算説明会資料を見てみよう。
同資料によると「消費者の節約志向がさらに強まっており、割引キャンペーンや相対的に価格が安い業態の好調が続いている」との文言が確認できる。値上げで客をつなぎ止めることには限界がある――そう判断したSFPホールディングスが決算資料で明言したのが、「小型かつ低投資の大衆酒場業態の開発・出店を継続するとともに、地方都市での出店にも注力」という戦略。「磯丸酒場」は、まさにこの居酒屋業態に当たる。
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【鳥料理チェーンでの成功体験を磯丸ブランドで再現する試み】
