東洋経済オンラインとは
ライフ

退去時の原状回復ゼロ「美大生などクリエイターが"住み継ぐ"」伝説のアパートに潜入してみたら…

11分で読める
「アップル&サムシングエルス」
DIYし放題!? クリエイターたちが住み継ぐ“伝説”のアパートの内部を取材した(写真:相馬ミナ撮影)
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES

「すみません、僕、壁を叩いたことがあって」

「いいんですよ、かえってすみません」

そんなやり取りをきっかけに、制作の背景を知り、互いの理解が深まっていく。ここではトラブルさえも関係性を育てる契機になりうる。

取材に同行し、須田さんの部屋を見学するIさんと他の住人。取材をきっかけに、新たな交流が芽生えた(写真:相馬ミナ撮影)

DIYを“煽る”。オーナーはプロデューサー的存在

オーナーの青木さん自身、インテリアや建築への関心が高く、アパート建築中は、海外からタイルなどの建材を取り寄せたり、猫脚のバスタブを導入したりと意欲的に取り組んだ。

現在も、空き部屋が出るとDIYリフォームを楽しんでおり、自宅の倉庫には丸鋸(まるのこ)などの本格的なものを含んだ工具や、ペンキなどの材料が一式そろっている。そして、住人は自由にそれらを使うことができるのだという。

suieさんの部屋のキッチンにあるカラフルなタイルは、青木さんが海外から取り寄せて自分で貼ったもの。多くの部屋にこうしたタイルワークがある(写真:相馬ミナ撮影)

青木さんは自分で手を動かす一方で、住人が行う個性的なリフォームで、アパートが色づいていく様子も面白がっているようだ。須田さんはそれを象徴するような話を聞かせてくれた。

「(リフォームを)『やれやれ』って、煽ってくるんですよ。それで、できが良ければ褒めてくれるし、良くなければ直すようにも言われます(笑)」

「壁に絵を描いたり、塗ったりするのも、いたずらじゃなくて“作品”として捉えているんです」と青木さん。

ただ自由に任せるのではなく、審美眼を持って見守る。須田さんいわく、「ある意味プロデューサーのような存在」。その視点があるからこそ、無秩序ではない独自のまとまりが生まれる。

次ページが続きます:
【アパートを一度離れてから戻ってくる人も】

7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象