楽しく暮らせることの起点は「顔を合わせること」
驚くことに、このアパートでは住人同士が顔見知りであることも珍しくなく、自然な交流が生まれているようだ。その理由を尋ねると、青木さんは穏やかにこう語った。
「やっぱり顔を合わせることですね。挨拶をして、アパートにどんな人が住んでいるのかが分かる。それが大切だと思うんです」
人が顔を合わせるきっかけを大事にする。そのために、青木さんは満月の夜に自宅の庭を開放し、住人を招いてピザパーティーをするほどだ。そして、家賃の支払いは現金手渡しを勧めることにしている。もちろん振り込みも可能だが、勧めに従い手渡しを実行している住人は多いという。
「人といろんなことを話せると、毎日が楽しくなるじゃないですか」
この「楽しい」という価値観が、アパート全体の空気を決定づけているようだ。
suieさんは青木さんについて次のように言う。
「“楽しいほうがいいじゃん、面白いほうがいいじゃん”っていう方なんですよ。地域の方との交流にも積極的で、家庭菜園の野菜を分けてくださったり、手料理をごちそうしてくださったり。ときには大きな鍋ごと渡されて、顔なじみの住人同士で分け合うこともあります」
まるで大きな家族のような、あたたかなコミュニティがこのアパートには息づいている。
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【このアパートの最大の特徴「DIYし放題」】
