アメリカのトランプ大統領が始めた戦争のほかに、金融市場に重くのしかかっている大問題が1つある。私たちは新たな金融危機に向かっているのか、急成長したプライベートクレジット(以下PC、ノンバンク融資)は金融システムの安定に脅威をもたらしているのではないか、という問題だ。
その答えを一言で言うなら、イギリスのロックバンド、オアシスのアルバム名を拝借して、「definitely maybe」(間違いない、たぶん)ということになろう。
「間違いない」のサイドには、金融界の大御所がこのところ発しているさまざまな警告がある。PCの借り手の4割はキャッシュフローがマイナス(入ってくる現金より出ていく現金のほうが多い状態)だと国際通貨基金(IMF)が警告しているのが、その一例だ。
UBSのアナリストは、PCのデフォルト(債務不履行)率は今年、9〜10%のレベルに倍増する可能性が高く、金融システムに重大なストレスが生じると予測している。
賢人バフェットは危機を予見
著名投資家のウォーレン・バフェット氏も同様に、PCは銀行とのつながりを通じてシステミックなリスクをもたらすという考えだ。彼の投資会社バークシャー・ハサウェイはその言葉どおりに行動し、手元資金を4000億ドル近くまで積み上げてきている。
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【SECのアトキンス委員長は不安説を打ち消すが…】
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