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「まさか自分も海外で入院するなんて…」中国とベトナムの入院格差、2つの事故で痛感した保険とリスク対策の"死角"

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ベトナムで入院した病院の食事は、複数から選択できた。ある日の夜ごはん(写真:筆者撮影)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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意識が戻ってしばらくは事故に遭った自覚がなく、痛みも感じていなかった。10分ほどして後頭部から出血しているのに気づき、近くにいた現地の人が救急車を呼んでくれた。

救急車を待っている間、留学先の先生に「何が起きたかわからないが、異常事態が発生しているので遅刻します」とメッセージやグーグルマップの現在位置を送っていた。グーグル翻訳でベトナム語にするというひと手間をかけていたが、実はこのこともよく覚えておらず、後からメッセージ履歴を確認して知った。

救急車の担架に乗せられた時に腕に激痛が走り、「骨折したことないけど、これは折れてる」と確信した。

病院に搬送され、CTを撮って点滴などの処置をされた。腕が折れ、頭から足まで広範に負傷していた。現実感のないまま手術を受けてそのまま約10日間入院し、現在もリハビリを続けている。

セレブ病院で優雅な入院生活

衝撃だったのは救急車の中で「保険に入っているか」と聞かれたことだった。連絡を受けた夫も「CTは高いけど、保険に入っているか」と確認されたという。「外国では保険に入ってないと治療してもらえない」と聞いたことはあるが、自分の身に起きると日本との違いにやっぱりびっくりする。

息子の事故の時と違い、筆者から連絡を受けたベトナム人教師があちらこちらに連絡してくれ、早い段階で海外旅行保険加入の確認が取れたので、その後はスムーズだった。外国人患者に慣れている私立の国際病院に搬送され、費用を負担せずに済むキャッシュレスサービスを受けられた。

病院のロビーはアロマの香りが漂い、玄関にはドアマンがいる。病室は個室で、食事は複数メニューから選択できた。看護師は英語が話せ日本語通訳もいる。髪を洗いたいというと、病室に簡易シャンプー台のようなものを取り付けて専門スタッフが洗髪してくれた。

筆者が入院した個室は快適だった(写真:筆者撮影)
ホテルのようなバスルームもあった(写真:筆者撮影)
入院した病院の食事は、複数から選択できた。ある日の朝ごはん(写真:筆者撮影)

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【クレカの保険で足りるか問題】

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