「あちこちに手をつけて中途半端になる人が多いですが、部屋の手前から順番に片付けていくのが基本です。奥から手をつけると手前が散らかり、モノをまたぐ動作が積み重なってどんどん非効率になるからです。また、作業のはじめに仕分けスペースを確保しておくことも重要で、そこができていないとすべての動きが止まってしまいます」
どうしても迷ってしまう場合は、「時計回りに片付ける」など自分の中でルールを設けておくのも手だ。とにかく、考え始めると片付けの手が止まってしまう。その点で、「収納ケース」は片付けにとって最大の敵と言ってもいい。
「収納ケースは“捨てる”を先延ばしにしている箱だと思っています。“いつか使うかも”と収納ケースに入れた時点で、そのモノはほぼ二度と使わない。そして、片付けのときにフタを開け、手が止まってしまう。その繰り返しなんです」
「捨てる・捨てない」を“先延ばしにしてもいい”条件
しかし、例外になる収納ケースもある。
片付けが苦手な人の部屋にはだいたいある「何でも箱」だ。使うかわからないモノ、用途不明なモノ、細々としたモノ……それらがごちゃまぜになって放り込まれている箱だ。だが、意外にもこの「何でも箱」に関しては「有効活用してほしい」と二見氏は話す。
「収納ケースや何でも箱は、中身を見るから手が止まるんです。捨てるか捨てないか迷ったモノはとりあえず何でも箱に入れておき、半年に1回、中身を見ずに捨ててしまえばいい。半年中を見ていなかったということは、必要ないモノだったということですから。そう考えると、片付けのハードルはぐっと下がると思います」
「片付け」とは、「整理」ではなく「捨てること」だ。しかし、二見氏が教えてくれたのは、「捨てる・捨てない」の判断を「先送りしていい」という発想の転換だ。だが、その場合は半年後に中身を見ずに捨てる。その割り切りが、片付けにつきまとう「決断の連続」から解放してくれることだろう。
