処分場の問題もある。最終処分場(埋立地)の残余容量が全国的に少なくなっており、新たな用地の確保や維持に多額のコストがかかるようになっている。さらに、老朽化した焼却施設の維持管理費用も、処理料金に反映されてきている。
「焼却場がメンテナンスに入ると、別の施設へゴミを持ち込まなければなりません。本来なら5km先で済むところが、20km先まで走ることになる。高速代もかかるし、移動で時間を取られれば1日にこなせる件数も減る。1日5件回れていたのが4件になれば、その差はそのまま経営を圧迫します。こうしたコストが積み重なれば、最終的には依頼主の負担になってしまいます」
「貿易」をしないとやっていけない
依頼主の負担を抑えるために、イーブイが取り組んでいるのが「貿易」だ。
回収したモノを、海外を中心に売りに出すことで、ゴミとして処分する量を減らし、パッカー車の台数を抑える。パッカー車を2台から1台に減らせれば、それだけ処理費用が下がるのだ。
たとえば衣類は、年月が経っていても新品であれば「貿易」に回せる。一方の古着は資源として業者に引き渡すが、買い取り単価は1円/kgほどにしかならない。100 kg渡しても100円、1トン渡してようやく1000円だ。
手間と重さを考えると、資源の売却で利益を出すことはほぼ不可能で、あくまでパッカー車の台数を減らすための手段にしかならない。
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【着物はなかなか値がつかない】
