中国の民生用ドローン最大手、大疆創新科技(DJI)は4月21日、物資輸送用の新型ドローン2機種を発表した。いずれも最大積載量は200キログラムを超え、DJIにとっては大型ドローン分野での初の製品となった。
中国の国内法によれば、最大離陸重量が150キログラムを超えるドローンは大型無人機の範疇に属する。DJIはこれまで微型(超小型)から小型、中型カテゴリーの無人機市場を主戦場とし、主に空撮や測量、巡視、農業などの用途に対応してきた。
大型機、山岳地帯の建設事業などに活用
DJIは2025年6月末に中型の運搬用ドローンを発表、それから1年もたたないうちに、それより上の大型カテゴリーに参入した格好だ。エネルギー関連の建設プロジェクトや通信インフラの整備工事が施工の難しい山岳地帯に展開されるに従い、新たなドローン需要が生み出されている。
DJIの発表によれば、険しい山岳地帯に囲まれた貴州省南部・羅甸地区での太陽光発電システムの建設では、ドローンによってソーラーパネルを空中輸送することで、工期を100日から20日に短縮したという。また、四川省雅江の電力網の整備工事では、建設資材をドローンに吊り下げて運ぶことにより、陸送ルートを確保するための道路の開削や周辺の森林伐採、さらには工事終了後の環境修復の作業が不用となったとされる。
(訳注、一方で北京市は5月1日より市内の個人・団体に対し新規のドローン販売を禁止、また無許可のドローン飛行を一切認めない新規則を施行。安全保障にかかわる分野での規制強化も進んでいる)
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【DJI初の大型ドローン、その性能は?】
