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「たたき台を作る人が一番えらい」は本当?文句を言うだけの人を出し抜き、圧倒的な社内評価を得る思考

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できあがったものに指摘をするのは簡単だけど、ゼロからイチを生み出すのが最も大変?(写真:EKAKI/PIXTA)

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日系大企業、コンサル、外資、スタートアップと、多様な職場でキャリアを築いてきた萩原雅裕氏は「どんな環境でも、優秀な人ほど『叩かれるたたき台を作っている』」という真理を確信しました。新刊『たたき台の教科書』では誰でも再現できる超実践的なたたき台作りの技術を惜しげもなく公開し、その普及に努めています。
今回は、「たたき台を作る人が一番えらい」という言葉をテーマに、「たたき台」を活用した仕事の考え方を解説します。

「えらい」の意味を正しく理解する

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「たたき台を作る人が一番えらい」

このフレーズを耳にしたことがある方は多いと思います。2019年頃から特にビジネスの現場でよく聞かれるようになりました。

「できあがったものにあれこれ指摘するのは簡単だけど、ゼロからイチを生み出すのが最も大変。たたき台がなければ議論を始めることも、具体的なフィードバックをすることもできない」という趣旨です。

まず「えらい」という言葉について整理しておきます。これは地位が高いとか権力があるという意味ではありません。「敬うべき存在だよね」というニュアンスで使われています。

たたき台を作った人は、もっと自信を持ってよいのです。ダメ出しされたとしても、落ち込む必要はありません。たたき台は叩かれる運命にあります。むしろ多くのフィードバックを受けることになりますが、それは批判ではなく、良いものを作り上げるために必要なプロセスです。

赤入れやフィードバックをするなら、産みの苦しみを経てたたき台を作ってくれた人へのリスペクトを忘れないようにしよう——「たたき台を作る人が一番えらい」という言葉には、そういう意味が込められているのです。

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【たたき台がないと、何が起きるか】

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