第2に「不一致」です。
これは、すでにもっている性格特性とは違う状態を表に出していくことです。ある条件のもとで、いつも同じ振る舞いをしているのであれば、その状況が何度繰り返されても、性格特性は安定する方向へと進むだけです。
変化というのは、それまでの自分とは少しだけ違う自分を、実行してみることです。慎重な人があえて決断してみたり、心配性な人があえて確認を少なくしてみたり、大胆な人があえて欠点を探してみたりといったように、いまの自分の特徴と「不一致」な行動をしてみることで、変化につながっていくのです。
非日常な行動を日常へつなげる
第3に必要な要素は「肯定的反応」です。
これは、新しい行動に対して「よりよい」というフィードバックが得られることです。このフィードバックは、他の人々からの賞賛や受容という場合もありますし、自分自身が抱く内面的な感覚の場合もあります。
「予想よりもうまくいった」「意外と悪くない」「自分にもできるかもしれない」と感じるだけでも、それまでにはない自分の新しい行動が促されるきっかけになります。
これら3つの要素が組み合わさるときに、「その場の柔軟な対応」が「自分らしさ」へとつながりはじめるのです。
性格を変えるというのは、ふだんとは少しだけ異なる非日常な行動を繰り返し、それを日常のものへとつなげていくプロセスだともいえます。
一度きりの勇気ある行動は、まだ「例外」であり「たまたま」であり「やってみた」だけを意味します。しかし、同じ行動が何度も繰り返されて、ポジティブに意味づけられていくと、次第に「それがいつもの自分」へと変化していくのです。

