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若者がハマる性格診断「MBTI」の落とし穴 ネットの無料版は別物? 心理学者が説く"気軽に受ける"ことの危うさ

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MBTI
流行しているオンラインの性格診断はどれくらい信頼できる?(写真:ilixe48/PIXTA)
  • 小塩 真司 早稲田大学文学学術院教授

INDEX

「あなたはこのタイプです」――。ネットの性格診断の結果に、違和感や戸惑いを覚えたことはないでしょうか。コロナ禍以降、若者を中心に広がった性格診断ブームは、自己理解の手がかりを与える一方で、「理想の自分」と「現実の自分」とのギャップに悩む人も生み出しています。
パーソナリティ心理学を専門とする小塩真司氏は、著書『性格は変えられるのか いまの自分を好きになれない人へ』で、流行するオンライン診断の実態や、「実際のところ、性格は変えられるのか」という根本的な問いに迫ります。
就職や結婚といったライフイベントが性格に与える影響や、研究事例から見えてくる性格変容のプロセスなどを、本書より一部抜粋、編集して紹介します。

周りを見渡してみると、人々のこころの特徴を評価したり、分類したり、表現したりするツールにあふれていることに気づきます。

性格診断のようなものもそうですし、血液型を使うもの、生まれた月日や星座を使うものなど、多くの占いも「人々の特徴を表現しようとするツール」です。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響がまだ残っていた頃から、若者たちを中心に流行してきたのが、オンラインの性格診断です。

このあたりの話題から、始めてみましょう。

流行するタイプ診断

コロナ禍の頃、若者たちを中心として、突然、オンラインの性格診断が流行しはじめました。

きっかけは、当時人気のあった韓国アイドルたちのYouTube動画だったようです。確かに過去の動画を調べてみると、そのなかで性格診断が取り上げられている場面が見つかります。

その様子に敏感に反応したのか、日本でもオンライン上で「MBTI」というキーワードが広がっていきました。

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【そもそも「MBTI」とは何か?】

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