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若者がハマる性格診断「MBTI」の落とし穴 ネットの無料版は別物? 心理学者が説く"気軽に受ける"ことの危うさ

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MBTI
流行しているオンラインの性格診断はどれくらい信頼できる?(写真:ilixe48/PIXTA)
  • 小塩 真司 早稲田大学文学学術院教授
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研究のためにデータを取得する場合には、「研究以外にデータを利用しません」とはっきりと書かれているはずです。

データの利用目的が明示されている場合には、回答することは構わないでしょう(私も研究のためにオンライン調査をすることがありますので、研究以外に利用しないと書かれている場合には、ぜひ協力をお願いします)。

データの利用目的がはっきりと書かれていない場合には、「データが何に利用されるかはわからない」と疑ってみることも大切です。

本物のMBTIと無料「MBTI」

本物のMBTIの場合には、専門家(日本の場合、日本MBTI協会が認定する認定ユーザー)が、診断やセッションの管理を行います。診断結果についても、1人ひとりに対して結果の管理がなされます。

これは、医療現場や教育現場で実施される、心理学の専門的な検査や診断も同じです。

検査の結果には本人にとって都合の悪い、見たくないような内容が含まれている可能性もあるのですから、専門家(医療現場であれば公認心理師や臨床心理士)が結果の管理をして、適切な内容を伝えるように配慮するはずです。

しかし、オンラインの無料「MBTI」には、専門家が介在しません。

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自分が見たくない結果であっても、不快に思うような結果であっても、目の前に表示されてしまいます(もちろん、見たくなければ見なければ良いのですけれども)。

だれもその表示内容に責任を持たないのですから、結果を見て苦痛を抱いても、誰も責任をとってはくれません。

加えて言えば、そもそも役に立つ検査であるほど、専門家が関与すべきなのです。

健康診断では血液検査をしますが、やはりそこでも専門家が判断を行いますし、数値に問題があれば、医師の診断を仰ぎます。自分で血液検査をして、数値を自己判断することはないはずです(自分が専門家である場合には別ですが)。

同じように、現場で利用される知能検査でも性格検査でも、やはり専門家の管理の下で実施されます。利用価値の高い検査であるほど、専門家が管理するなかで実施するべきなのです。オンラインで誰でも自己診断できるというのは、「その程度のものだ」と思っておくことも重要でしょう。

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