研究のためにデータを取得する場合には、「研究以外にデータを利用しません」とはっきりと書かれているはずです。
データの利用目的が明示されている場合には、回答することは構わないでしょう(私も研究のためにオンライン調査をすることがありますので、研究以外に利用しないと書かれている場合には、ぜひ協力をお願いします)。
データの利用目的がはっきりと書かれていない場合には、「データが何に利用されるかはわからない」と疑ってみることも大切です。
本物のMBTIと無料「MBTI」
本物のMBTIの場合には、専門家(日本の場合、日本MBTI協会が認定する認定ユーザー)が、診断やセッションの管理を行います。診断結果についても、1人ひとりに対して結果の管理がなされます。
これは、医療現場や教育現場で実施される、心理学の専門的な検査や診断も同じです。
検査の結果には本人にとって都合の悪い、見たくないような内容が含まれている可能性もあるのですから、専門家(医療現場であれば公認心理師や臨床心理士)が結果の管理をして、適切な内容を伝えるように配慮するはずです。
しかし、オンラインの無料「MBTI」には、専門家が介在しません。
自分が見たくない結果であっても、不快に思うような結果であっても、目の前に表示されてしまいます(もちろん、見たくなければ見なければ良いのですけれども)。
だれもその表示内容に責任を持たないのですから、結果を見て苦痛を抱いても、誰も責任をとってはくれません。
加えて言えば、そもそも役に立つ検査であるほど、専門家が関与すべきなのです。
健康診断では血液検査をしますが、やはりそこでも専門家が判断を行いますし、数値に問題があれば、医師の診断を仰ぎます。自分で血液検査をして、数値を自己判断することはないはずです(自分が専門家である場合には別ですが)。
同じように、現場で利用される知能検査でも性格検査でも、やはり専門家の管理の下で実施されます。利用価値の高い検査であるほど、専門家が管理するなかで実施するべきなのです。オンラインで誰でも自己診断できるというのは、「その程度のものだ」と思っておくことも重要でしょう。

