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ライフ #ジモトのアタリマエ──観光客の知らない知恵と常識

「噴火よりも風向きが問題」「公衆浴場が天然温泉」…ジモトしか知らない鹿児島の"観光名所"と"日常"の境界線

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名山堀
桜島の噴火は、鹿児島人にとっては日常の風景(写真:T.Amakusa/PIXTA)
  • 横山 瑠美 ライター・ブックライター

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鹿児島生まれ、鹿児島育ち。大学4年間は県外に出たものの、鹿児島市とその近郊で40年以上過ごしてきた。そんな筆者が、鹿児島の「アタリマエ」を前後編で紹介する。後編は、前編「鹿児島の食」に続き、「鹿児島の観光名所」について。

桜島に行くようになったのは大人になってから

「鹿児島」と聞いて、思い浮かべる観光地はどこだろうか。桜島、西郷隆盛銅像、仙巌園、霧島温泉郷、砂蒸し風呂、開聞岳、雄川の滝、佐多岬──。自他共に認める観光県の鹿児島には、確かに名所がたくさんあるが、じつは地元民がめったに行かない場所もある。

筆者にとっては、その筆頭が「桜島」だった。実家のある町から見えるせいか、子どものころに桜島に連れていってもらった記憶はない。親にも聞いたところ、「確かに連れていったことはないかも」とのこと。

しかし、現地に行かずとも存在感たっぷりなのが桜島である。しょっちゅう噴火して、灰を降らすからだ。

灰が向かってくるのは、鹿児島人にとってちょっとした恐怖だ(写真:T.Amakusa/PIXTA)
【写真を見る】「噴火よりも風向きが問題」「公衆浴場が天然温泉」…ジモトしか知らない鹿児島の"観光名所"と"日常"の境界線(35枚)

鹿児島の街を歩いていると、ふと硫黄のような独特の匂いがする瞬間があるかもしれない。それは桜島の降灰に含まれる火山ガスの匂いで、降灰の合図だ。マスクやメガネ、傘で防御するか、屋内に入ることをおすすめする。

「ドカ灰(どかばい)」と呼ばれる大量の降灰があると、昼間でもあたりはみるみるうちに暗くなり、まるで夜のようになる。

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【鹿児島人が桜島の噴火よりも気になるもの】

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