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ライフ #ジモトのアタリマエ──観光客の知らない知恵と常識

「噴火よりも風向きが問題」「公衆浴場が天然温泉」…ジモトしか知らない鹿児島の"観光名所"と"日常"の境界線

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名山堀
桜島の噴火は、鹿児島人にとっては日常の風景(写真:T.Amakusa/PIXTA)
  • 横山 瑠美 ライター・ブックライター
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九州新幹線の終着駅、鹿児島中央駅西口から徒歩5分の「みょうばんの湯」もいい。前身の公衆浴場「みょうばん温泉」は1951年創業。施設の老朽化などで一度閉業したが、建物を新築し、温泉も掘り直して2026年2月にリニューアルオープンした。

大浴場は広々としており、家族湯もある。新幹線に乗る前に温泉でひとっ風呂浴びたい人にうってつけといえる。

離島への玄関口にもなっている鹿児島市

筆者が鹿児島市在住のため、今回は鹿児島市中心の紹介となった。だが、鹿児島県は南北600kmと広大だ。車がある人は、大隅、北薩、南薩にもぜひ足を延ばしてみてほしい。

また、鹿児島県には有人離島数が28もある。鹿児島市は、種子島・屋久島・奄美群島・トカラ列島の島々に向かうフェリーや高速船の乗り場があり、離島への玄関口にもなっている。スケジュールに余裕があるなら、離島にも行かれることをおすすめしたい。鹿児島市から高速バスで45分の鹿児島空港からは離島への直行便も出ているため、移動時間を節約したい人はそちらを利用しよう。

鹿児島から奄美は飛行機で約1時間(写真:筆者撮影)

船や飛行機から降り立った瞬間、同じ「鹿児島県」といってもまるで違うことを実感できるはずだ。見どころも食文化も多様で、同じ県民の筆者も行くたびに新たな発見がある。

筆者の親族は実家から車で行ける範囲に固まって暮らしているため、離島に行くようになったのは社会人になってからだ。訪れた場所は屋久島、与論島、奄美大島とそれほど多くないが、仕事で訪れた奄美の食文化や島唄が気に入っていて、年1回は訪ねたいと密かに思っている。

奄美市の土浜海岸。奥に見える岩は節田立神と呼ばれ、海からやって来る神様が集落に入る前に必ず立ち寄る場所という言い伝えがあるという(写真:筆者撮影)
奄美に行ったら必ず食べる鶏飯。食べ比べが楽しい(写真:筆者撮影)

いつごろからか、「暮らすように旅する」というフレーズを聞くようになった。もし鹿児島を暮らすように旅したいと思ったら、地元の人に「普段よく行く場所」を聞いてみてほしい。

マイナーなスポットや、観光名所でも観光ガイド本とはまるで違うおすすめポイントを紹介されるかもしれないが、それこそが鹿児島のアタリマエだ。地元民の視点で街を歩けば、きっと鹿児島も意外な表情を見せてくれることだろう。

【合わせて読む→→→】前編:「祖父に預けたヒヨコが"鳥刺し"に」「フェリーに乗ったら即うどん」…ジモト民が《黒豚・黒牛より愛する》鹿児島グルメ

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