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ライフ #ジモトのアタリマエ──観光客の知らない知恵と常識

「噴火よりも風向きが問題」「公衆浴場が天然温泉」…ジモトしか知らない鹿児島の"観光名所"と"日常"の境界線

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名山堀
桜島の噴火は、鹿児島人にとっては日常の風景(写真:T.Amakusa/PIXTA)
  • 横山 瑠美 ライター・ブックライター
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克灰袋を模したパッケージに入った「克灰袋クッキー」は、「レトロフト」に入居する菓子店「FUKU+RE」の商品。中身は黒糖とクルミのクッキー(写真:筆者撮影)

子どものころ、おでかけと言えば「山形屋」だった

鹿児島人がよく行く場所を訪ねたいなら、名山堀の目と鼻の先にあるローカル百貨店「山形屋(やまかたや)」もぜひ訪ねてみてほしい。

山形屋は、山形生まれの商人が島津家25代当主で薩摩藩8代藩主、島津重豪の商人誘致政策を契機に薩摩に移住し、1772年に同名の呉服太物店を構えたのがそのはじまりと言われる。

山形屋と鹿児島の路面電車「市電」(写真:Hayato/PIXTA)

子どものころ、鹿児島市から車で30分の町に住んでいた筆者にとって、「おでかけ」といえば山形屋に行くこととイコールだった。また、鹿児島市外の地元民は鹿児島市に行くことを「市内に行く」と言うが、筆者の実家ではその目的地が山形屋であることも多かった。

山形屋の名物は、何といっても地下の食品売り場にある「金生まんじゅう」と7階の山形屋食堂でいただける「焼きそば」だろう。

金生まんじゅうは、白あんを生地で包んで焼き上げた素朴なお菓子で、1951年から販売されている。山形屋の店標である「丸岩」の焼印が目印。筆者にとっては子どものころによく食べた思い出の味だ。

山形屋の金生まんじゅう(写真:筆者撮影)
金生まんじゅうをつくる機械。子どものころ、この機械が焼印を押すのを見るのが楽しみだった鹿児島人は多いはず(写真:筆者撮影)

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【じつは温泉天国でもある鹿児島市】

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