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主力事業を二度もグーグルに売却した過去のあるHTCが、なぜ今"AIスマートグラス"に懸けるのか

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VIVE Eagleのブラック(クリアレンズ)。重さは約49gで一般的な眼鏡とほぼ変わらない(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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左フレームにはAIボタンがあり、押す回数ごとに異なる機能を割り当てられる。よく使う機能を割り当てておける。会場のデモでは韓国語のメニューを撮影して翻訳させると、数秒で結果が音声で返ってきた。録音も試した。ボタンを押すとすぐに記録が始まり、スマートフォンのアプリ上では話者ごとに文字起こしが整理され、要約も自動生成された。

VIVE AI Notesの文字起こし画面。話者ごとに発言が識別されている(写真:筆者撮影)

バッテリーは連続音楽再生が最大4.5時間、待受が36時間以上。マグネット式充電で10分あれば50%まで回復する。外出先でもモバイルバッテリーから手軽に補充できる。

マグネット式の充電ケーブルをフレームに接続したところ(写真:筆者撮影)

8万円台、KDDIが全国70店舗で展示

価格はサングラスレンズとクリアレンズが税込8万2500円、調光レンズが同9万8000円。サンクス・オプティカル・グループや眼鏡市場の一部店舗で度付きレンズへの交換にも対応する。眼鏡市場のLinse(5万5000円)との差額は約3万円だが、LinseにはAI機能がない。翻訳や録音要約、マルチAI対応といったAI連携が上乗せ分の中身だ。

販売チャネルではKDDIとの協業が目を引く。HTCの自社オンラインストアに加え、KDDIがau公式アクセサリー「au +1 collection」として取り扱う。KDDI・沖縄セルラーの直営店やau Styleの一部、au Online Shop、ヤマダデンキのauコーナーで購入できる。山下氏は「AIグラスはスマートフォンのアプリをベースに動く。キャリアのチャネルが最適だった」と販路選択の理由を語った。

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【急速に動き始めた日本のスマートグラス市場】

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