下に敷いた出汁に卵の黄身を絡めて「釜たま」として食べ、次にカルボナーラのソースをかけると、一気に和のテイストがイタリア風に。さらに挽き肉の食感を残したカレーソースが加わると、「カレボナーラ」へと変化する。
最後に残ったソースに白飯を投入して仕上げを楽しむという仕掛けは、サービスエリアのメニューとしては破格の工夫だ。うどんは、幅が通常のうどんの3倍はある幅広麺でソースがよく絡む。1000円という価格設定も大健闘であろう。
参加者の試食会は、決定式のセレモニーでさんざんおいしさをアピールされた後だったせいか大盛況で、取材で来ていたメディア各社のクルーもみな笑顔であった。
対象メニューはまだ食べられる!
このコンテストイベントは「これで終わり」ではなく、参加した全125のエントリーメニューが今年の8月末までそれぞれのSA/PAで食べられるほか、エントリーメニューを注文すると抽選券が配布され8000名にSA/PAで利用できるデジタルお買物券が当たるという「感謝祭」が開催される。
まもなくやってくる大型連休から夏休みいっぱいまで、シェフたちが相当な熱量で開発した料理を味わうことができるイベントというわけだ。
このイベントは、地元の農業生産者・漁業生産者に、直接消費者の顔が見える懸け橋になっているだけでなく、SA/PAの運営を行うNEXCO東日本エリアトラクトという企業にとっても、仕事への一体感やモチベーションを高める契機にもなっているというお話もうかがった。
もちろん、現今の厳しい経済状況の中、豪華なグルメがもてはやされても一部の人しかその恩恵にあずかれないという面もあり、テレビやSNSで食べ歩きが幅を利かせている風潮への批判の声も
とはいえ、食べることは誰をも幸せにするし、おいしいものに出会えたら翌日以降の元気にもつながる。筆者も時間が許せば、まだ食べていない数多くのエントリーメニューを味わいながら、料理したスタッフやその先にいる生産者の想いに触れてみたい。
