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東武東上線「間違えられる駅」の駅長に聞く日常風景 川越の隣の「川越市」、その隣は「霞ケ関」

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2026年3月まで2年間、東武東上線川越市駅の駅長を務めた浜島順二さん(撮影:鼠入昌史)
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「駅がくっついていればダイヤが乱れたとか状況はすぐわかるんですけど、離れているとそうもいかない。なので、何かあったらこまめに情報を交換して。最近ではお客さまも情報が早いんですよね。こちらがまだ把握していないのに、振り替えでばーっとやってきたりして。それで、何かあればすぐに連絡を取り合うようにしています」(浜島さん)

車両基地があることから想像できるとおり、川越市で折り返す電車が多く設定されているという特徴がある。和光市・池袋方面から川越市駅にやってくる電車は、平日の日中で1時間に14本。このうち、8本までが川越市駅終点。折り返し用の引き上げ線を経て上りホームに転線し、また出発してゆく。

引き上げ線から折り返しの電車が入線。2面4線のうち、内側の2線を川越市発着電車が使う(撮影:鼠入昌史)

川越市ならではの駅員の仕事

折り返しの列車があるということは、車内点検が大きな仕事の1つになっている、ということだ。

「2人の駅員が前と後ろから入って、それぞれ真ん中まで点検して。それをずっと繰り返すことになりますね。この駅は東上線の忘れ物を取り扱っている駅でもあるので、それも大変です。朝は雨が降っていて、昼過ぎに止んだ、なんてなるともう大量の傘が集まってきます」

ブランド品の高級傘ならいざ知らず、ありふれたビニール傘の忘れ物に持ち主が名乗り出てくることなど滅多にない。ただ、それでもきちんと一定期間保管する。そうした仕事を1つひとつ丁寧にこなしていくのが、現場の駅員の仕事なのだ。

【写真を見る】東武東上線「間違えられる駅」の駅長に聞く日常風景 川越の隣の「川越市」、その隣は「霞ケ関」(28枚)

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【改札業務が「照れくさかった」】

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