「中学2年生で完全に不登校になりました。当時のクラスはすごく温かい雰囲気で、学校に行けない自分や周りの人とうまく話せない自分への異物感がかえって強くなりました。優しく接してくれているということもわかっているのに……」
それぞれの不登校の経験を語るのは、青森県立北斗高校の「チーム北斗七星」の生徒6人だ。2025年、彼女たちは県が主催する「高校生海外フィールドワークチャレンジ」に手を挙げ、プレゼンテーションを経て採択された。
フィンランドでのフィールドワークは10月25日から5泊8日。掲げたテーマは「フィンランドに学ぶ青森県の未来-自立と個性を育む学びと安心できる居場所づくり-」だ。帰国後、不登校支援の取り組みがフィンランドでの学びによってどう深まったのか、 地域の人も招いた報告会で生徒が“自らの言葉”で語った。
不登校の中学生の居場所をつくる「サタデースクール」
北斗高校は不登校または不登校傾向にある中学生を対象とし、高校生と交流する「サタデースクール」という取り組みを続けている。学校生活に関する悩みや不安の解消につなげる狙いだ。
不登校の中学生の中には居場所を失い、高校進学に希望を持ちにくくなっているケースも多い。こうした生徒が毎回、30人〜60人ほど参加する。
そうした中学生に、高校生が自身の不登校経験を交え「自分にとって不登校になったことには、こんな意味があった」「高校に入ったら変わることができる」と語りかける。
次ページが続きます:
【44チームの激戦を勝ち抜く】
