1933年に広島県三原市港町で創業した八天堂。看板商品の“冷やして食べるくりーむパン”で全国的な人気を集め、広島県内に限らず、都内の駅構内などにも複数店舗を展開している。
その八天堂が事業費26億円を投じ、2027年稼働を目指して新工場建設に乗り出している。
一世一代の大規模投資を後押し
「属人的な労働集約型のスタイルでは利益を出すことが難しくなってきた。しっかり投資することが今後の成長には必要不可欠だった」
そう話すのは3代目の森光孝雅社長。生地の計量からクリーム注入まで大部分を手作業に依存する八天堂は、1日当たり7万個の商品生産が限界だった。新工場では工程の「完全自動化」を図ることにより生産能力を同22万個へ引き上げる計画だ。
売上高40億円規模の八天堂にとってはまさに一世一代の大規模投資。それを後押ししたのが経済産業省による「中堅等大規模成長投資補助金」制度だ。中堅、中小、スタートアップ企業を対象に新規投資額の最大3分の1(上限50億円)を補助する。八天堂の場合、8.3億円の補助が見込まれる。
成長投資補助金では、金融機関による「確認書」の提出やプレゼンテーション同席によって加点が行われる。採択案件を見ると、確認書を提出した金融機関の中で目立つのが広島銀行だ。4次公募までの実績では、八天堂の案件を含めて全18件が採択され、地域金融機関としては群を抜く(下表)。
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