東洋経済オンラインとは
ビジネス #ニュース最前線

〈売上高1兆円が目前〉「無印良品」大躍進を導いた拡大戦略の成否…株価は過去最高値を更新、大量出店の先で横たわる課題

5分で読める 有料会員限定
国内外で大型店出店を加速させる良品計画。勢いを維持するうえで対処すべき課題とは(撮影:今井康一)

INDEX

「第二創業」宣言から5年。拡大戦略は実を結ぶか。

「無印良品」を展開する良品計画は4月10日、2026年8月期上期決算を発表した。売上高に当たる営業収益は4385億円(前年同期比14.8%増)、営業利益は450億円(同24.8%増)と大幅な増収増益で着地。上期の進捗を踏まえ、通期の会社予想を営業収益8870億円(前期比13%増)、営業利益890億円(同20.5%増)に上方修正し、いずれも過去最高を更新する見込みだ。

好決算を受け、市場からの期待も高まっている。4月17日には上場来高値となる4105円を記録した。足元の時価総額は2兆円を突破し、2年前から約3倍に拡大している。

好決算に至った2つの要因

業績好調の要因は、大きく2つある。

1つ目は、主力である国内事業の拡大だ。ここ数年は、年間40~60店のペースで店舗数の増加が続いている。ショッピングモールに加え、来店頻度が高い食品スーパーに隣接した立地への大型店出店も目立つ。菓子や冷凍食品といった食品のほか、化粧水をはじめとしたスキンケア商品の拡充により、実店舗の集客も好調だ。

良品計画はスキンケア商品を重点カテゴリーと定めて、21年以降、成分やパッケージのリニューアルを実施してきた。CMによる販促効果も寄与したとみられ、営業収益の約2割を占めるカテゴリーへと成長した。

自社ECでは物流業務の一部をアスクル子会社に委託していたことから、サイバー攻撃の影響で一時出荷停止に追い込まれた時期もあった。だが、実店舗の売り上げの伸びでカバーした結果、国内事業の営業収益は前年同期比8.1%増の2443億円となった。

2つ目は営業収益の約3割を占める、東アジアと東南アジア・オセアニア事業の躍進だ。国内同様に大量出店を続けており、これらの地域では通期で35店の純増を見込む。主戦場の東アジアでは食品などの現地企画商品に加え、発酵導入シリーズや敏感肌用シリーズのような日本企画のスキンケア商品が牽引し、既存店の売り上げ増を導いた。

次ページが続きます:
【生産内製化を推進】

2/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象