回転レストランは約55分で1周する。私は60分ほど滞在したが、目の前に「山」しかないイマイチの景色は10分間くらい。残りの45分は絶景だった。これはつまり、もし仮にイマイチな景色の席に座っても、10分待てば絶景に変わるということ……。ただし純粋に景色だけを楽しみたいのなら、4階の展望台には窓がないので、そちらのほうがオススメだ。
その一方で、グルグルと回転しながら飲み食いしつつ、窓から絶景を楽しむ……。日本で数少ない回転レストラン『喫茶コスモス』は、リフトやカーレーターを含め、神戸が誇る“B級観光スポット”だと私は確信した。こりゃあ若い人たちに人気が出るわけだ。
慌ただしい令和時代からタイムスリップできる、貴重な場所
乗り物代で1500円。飲食代で1550円。合計約3000円で、このクオリティとこの満足感……。飲食代はもう少し節約できることを考えると、神戸の回転レストランに遊びに行くのはコスパとタイパ、両面で優れている。敷地内に若者の数が多かったのは、おそらくこういった理由もあるのだろう。
1人でふらっと訪れるのもヨシ。女子旅でインスタ映えする写真を撮るのもヨシ。男女のデート利用もヨシ……。都会の喧騒から離れて、なんなら慌ただしい令和の時代から離れて、昭和の時代にタイムスリップできる貴重な場所。それが神戸の回転レストラン『喫茶コスモス』の大きな魅力の1つだと私は思う。
後編では、『喫茶コスモス』を運営する『須磨浦山上遊園』の担当者に話を伺い、「神戸の回転レストランの実態」について掘り下げていく。

