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「ボルボ」購入者データ分析で明らかになった「ベンツ」や「BMW」とは明らかに異なる独特の価値基準

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ボルボの主力モデルのひとつ、ミドルサイズSUVの「XC60」
ボルボの主力モデルのひとつ、ミドルサイズSUVの「XC60」(写真:ボルボ・カー・ジャパン)
  • 三浦 太郎 インテージ 自動車アナリスト
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ボルボの独自性は、オーナー自身が抱くメーカーイメージを見るとさらによくわかる。

ボルボオーナーがボルボに対するイメージとして多くあげるのは、ドイツ御三家と同様の「センスのよい」「洗練」といったものに加え、ボルボの高さが目立つものとして「安定感」「信念」といった、ブランドの姿勢を思わせるイメージ群である。

プレミアムブランドの評価は、しばしば「ステータス性」や「都会的」、「存在感」といった、外に向けた華やかさで語られがちだ。

実際、メルセデス・ベンツは「ステータス性の高い」が47%、「存在感」が30%であり、王道の高級車らしいイメージが強い。

メルセデス・ベンツ「GLC」はモデル末期ながらなお人気が高い(写真:メルセデス・ベンツ日本)

BMWは「若々しい」が13%、その他に表からは割愛しているが、「活気がある」「遊び心のある」も他メーカーより高く、エネルギッシュなブランド像が目立つ。

それに対して、ボルボは少し違う。「ステータス性の高い」は26%にとどまり、「存在感」は12%、「若々しい」も2%と低く、目立たない。

つまり、ボルボで支持されているのは、華やかさや勢いを前面に押し出した点ではなく、センスのよさや洗練に加え、信念や安定感、信頼感を備えた落ち着きのあるプレミアムとしての価値である。

「ボルボ=頑丈」のイメージ

メーカーイメージだけでなく、購入したクルマそのものへのイメージでも、ボルボの特徴は表れていた。

ボルボは「頑丈」が39%と突出したのだ。メルセデス・ベンツ:20%、BMW:15%、アウディ:11%なので、その高さがわかるだろう。また先ほど紹介した「購入車の気に入った点」の結果同様、「安全」が非常に高く48%であった(メルセデス・ベンツ:34%、BMW:27%、アウディ:22%)。

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【「違う価値基準」で選ばれるボルボ】

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