在庫管理は単品ごとのシステム管理で、年度初めに在庫予算を立て、そのなかで季節変動を見ながら調整している。在庫の多くは売り場に出ている。
現在、棚は1500本ほど。フロアには棚がずらりと並び、圧巻だ。棚をよく見ると表紙が目に入る一方で、ポップは少なめな印象を受けた。
「本そのものに、著者の方や出版社さんの思いが込められているなかで、お客さんの目でフラットに商品を見て選んでいただきたい、という考えがベースにあります。本の表紙を見せて並べることと同じで、ポップで売っていくというより、お客さんの目で本を選んでほしいという思いがあります」
「出版社在庫全点」を揃える強みと圧巻の棚の光景
26年1月28日、若葉台店の公式Xは、圧巻の光景をポストした。
岩波文庫の「出版社在庫全点」を揃えたという投稿だ。棚に岩波文庫約2700アイテムを並べた写真には、いいねが5.6万、リポストは1.5万(26年4月時点)という反響があった。
発信の力は来店や売上にもはっきり表れた。岩波文庫「全点揃え」発信後、売上は直後の平日で約16倍、休日で約8倍にも跳ね上がった。平日5冊→80冊、休日20冊→170冊という劇的変化だ。
そんな圧巻の棚だが、スペースはほぼこれまでと同じで棚を新たに作ったわけではない。本を追加入荷して「出版社在庫全点」を実現し、棚の挿しアイテムを最大限まで増やした形だ。コーチャンフォーの在庫の力と棚を眺める楽しさが、一気に可視化した出来事だ。
次ページが続きます:
【SNSの影響力で読書文化は盛り上がってる】
