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東京・稲城にそびえる《宮殿のような書店》の正体 本、文具、映像音楽、カフェ、物産展まで…3時間で回りきれないその全貌

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コーチャンフォー若葉台店
アーチ状のパーツは宮殿を彷彿とさせる(写真:筆者撮影)
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大きくスペースを設けたCD・DVDコーナー(写真:筆者撮影)

さらにCDやDVDの棚もある。音楽や映画にネット配信で触れられるようになった今、これだけの面積でCDやDVDが並ぶ光景はむしろ新鮮だ。書籍と同様、ジャケットが正面を向くように陳列され、思わず手が伸びる。

本に文具、カフェ、マルシェ、音楽や映像が集まる空間を歩いていたら、いつの間にか3〜4時間が過ぎていた。なぜこんなに引き込まれるのか。若葉台店が11年間東京郊外で支持され続ける理由を、ますます知りたくなる。

コーチャンフォーの空間は、どのような発想から生まれたのか。答えを求めて、若葉台店で統括マネージャーを務める千葉國政さんに話を聞いた。

ミスタードーナツから始まった、意外な創業の歴史

コーチャンフォーは、北海道釧路市に本社を置く株式会社リラィアブルが運営する複合店だ。本、音楽・映像、文具、飲食を組み合わせた、全国最大規模の店である。

リラィアブルは1978年、ミスタードーナツのフランチャイズ運営から事業をスタートした。その後、書籍、ビデオレンタル、CD、文具・雑貨へと領域を広げ、97年に書籍、ステーショナリー、CD、飲食を組み合わせた1号店「コーチャンフォー美しが丘店」を札幌に開業。若葉台店は2014年、道外初の店舗として誕生した。

複合店として突如スタートしたのではなく、これまでの事業が積み重なった結果だ。その経緯について、千葉さんはこう語る。

コーチャンフォー若葉台店 統括マネージャー千葉國政さん(写真:若葉台店提供)

「当社は釧路市に本社を置く企業です。その町の書店に新刊がなかなか並ばないという状況から、創業者はお客さんのニーズに応えようと、新刊を揃える書店を目指しました。さらに生活に必要とされる本や文具、CDなどを複合した店舗を立ち上げたと聞いています。本は読み続けられるものですし、文具も変わらずに使い続けられるものです。それらがまとまった空間で、お客さまにさらにゆっくり過ごしていただけるよう、飲食店(カフェ)を併設するモデルとしてスタートしました」

1号店のカフェはミスタードーナツだ。コーチャンフォーの出発点は、「生活に必要とされるものを揃える」という思いだったのである。

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【店名「コーチャンフォー」の由来は?】

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