美香さんがベリーダンスと出会ったのは今から約13年前。不妊治療中に妊活も兼ねて始めたベリーダンスに心を一気に引き込まれ、うまくなりたい一心でレッスンに励んだ。出産後は仕事にすることを目標に鍛錬を続け、やがてプロのダンサーとしてデビューするほどの腕前になった。
「4人の子育ても、振り返ると大変だった印象はほとんどなくて。夫のサポートのおかげで、ベリーダンスという生きがいを見つけることができたからだと思います。その柱があるから、4人の子育てもなんとかできている。そういう感覚があります」
同世代とのデート中に本心に気づく
一度、過去に話を戻そう。交際0日という珍しいケースで結婚を決めたふたりだが、夫の高浩さんは過去の取材で「プロポーズをする瞬間まで、美香さんを結婚相手として意識したことはなかった」と話していた。
一方、美香さんはどのような心境だったのだろう。
「いや、薄々『好意を寄せられているんだろうな』とは思っていましたけど、私は本当にまったくその気はなかったので、ずっとスルーしていましたよ(笑)」
高浩さんは照れ隠しでそう言ったのか、本当に無自覚だったのか今となっては知る由もないが、それぞれから聞いた話の微妙なズレに思わず笑ってしまった。しかし、そういう相手に対して、もしも嫌悪感などを覚えたら、距離を取るのが通常ではないだろうか。
「そうなんですよね。なんででしょう。その時はそれでも嫌じゃなかったんでしょうね」
では、美香さんが結婚相手として彼を選んだのは何がきっかけだったのだろう。
「実は当時、同世代の男性と付き合いたいと思っていたんです。だから、親しくなった人と何度かデートにも行ってみたんですが……相手に何も落ち度はないのに、私自身がその時間を全然楽しめなくて。それと同時に、21歳上の元上司といるときの方が、一番自然体で楽しくいられるということに気づいてしまったんです」
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【「この人と結婚してよかった」】
