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「ベジタリアンにならないか?」フランス人の夫の提案から始まった…人気ブーランジェリーが歩む「夫唱婦随」の難路

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「食の未来」を変える小さな選択肢を増やしたいという(写真:宝島社提供)
  • 石川 芳美 「メゾン ランドゥメンヌ」オーナーシェフ

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現在、パリにグループ全体で約40店舗、都内に3店舗を構える人気ブーランジェリー「メゾン ランドゥメンヌ」。そのオーナーシェフである石川芳美さんは、共同創業者であるフランス人の夫からの「ある提案」をきっかけに、100%植物由来の「プラントベース」のパン作りに取り組むことになったといいます。
本稿では、それまで伝統的なパン作りで評価を得てきた彼女に新たなチャレンジを促したご主人の言葉と、そこからの苦労を乗り越えた2人の足跡について、石川芳美さんの著書『フランス流自分に素直に生きる方法』から一部を抜粋・編集してお届けします。

フランス人の夫から受けた「唐突な提案」

ここ数年、私は夫とともにパン屋の運営だけでなく、新しいブランドや事業にも関わるようになりました。

外から見ると「いろいろやっている」と思われるかもしれませんが、すべてがまったく別のものというよりは、流れの中で派生して誕生したものです。

さまざまな事業を展開し始めた大きなきっかけは、夫と「メゾン ランドゥメンヌ」を立ち上げて、店舗を少しずつ増やしていた2015年ごろ。ある日、夫から「ベジタリアンにならないか」と言われたことでした。

それを聞いた当初は、正直、「急にどうして?」と思っていたのですが、夫はいろいろな文献を読んだり話を聞いたりする中で、肉の生産の仕組みや動物の扱われ方に疑問を持つようになったようでした。

私は、最初はベジタリアンには完全に移行することはしませんでしたが、自分でも調べていくうちに、これは単なる動物愛護の話ではなく、環境問題でもあるのだと気づき、ベジタリアンへと移行しました。

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【普通のパン屋であることに矛盾を感じるように…】

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