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ダイキン株大幅反発、エリオットが大規模出資-利益率向上など求める

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(写真:ブルームバーグ)

ダイキン工業株が16日、大幅反発で取引を開始。一時前日比14%高の2万3065円と2009年1月7日以来の日中上昇率を付けた。アクティビスト(物言う投資家)として知られる米投資会社、エリオット・インベストメント・マネジメントがダイキンに対して多額の投資を行い、利益率や株主還元の改善などを求めたことが明らかになった。

エリオットは同日の声明で、ダイキンに対して関連するファンドも含めて「大規模な投資」を行ったと表明した。業界トップの事業内容やこれまで達成してきた長期にわたる成長が著しく過小評価されていると指摘した上で、今後策定される中期経営計画で利益率改善の具体策や株主還元の向上、非中核事業の見直しを通じて、株価の過小評価に対処するよう求めた。

Photographer: Buddhika Weerasinghe/Bloomberg

 

エリオットはさらに、ダイキンと建設的に協力し、競合他社との業績や評価の格差を縮小できるよう野心的で実現可能性の高い中期経営計画の策定を支援していくと述べた。

ダイキンの広報担当は株主としては認識しているとした上で、個別のやり取りの詳細に関してはコメントを控えるとした。

岩井コスモ証券投資調査部の有沢正一氏は、ダイキンはここ数年自己資本利益率(ROE)が低下傾向にあるほか、株価も上値が重い状況で「エリオットはその辺りを気にしたのではないか」と指摘。ダイキンの北米でのデータセンター関連事業や欧州のヒートポンプ事業などでの力強い成長を望んでいる可能性があるとの見方を示した。

エリオットによるダイキン株保有は日本経済新聞が15日に先に報じていた。それによると、エリオットはダイキン株を約3%保有した。

エリオットは世界的にも有力なアクティビストとして知られ、近年では日本企業を標的とするケースも増えている。トヨタ自動車グループが株式公開買い付け(TOB)で買収した豊田自動織機に出資したことでも注目を集めた。

著者:古川有希

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