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テレビ業界辞めて「月10万自腹"実話怪談YouTuber"」に転身 人生を賭けて「登録53万人」を生んだ"異色キャリア"の裏側

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ショウタさん
弟と共同でYouTubeチャンネル『ごまだんごの怪奇なチャンネル』を運営するショウタさん(撮影:カネコシュウヘイ)
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テレビとは別の進路はないか。コンプライアンスの強まりから、例えば「女優」ではなく「俳優」と表記するべきかなど、面白さを追求するための本質的な話題とは異なる、制作上での議論にもショウタさんは違和感を持ちはじめたという。

そして、映像制作業界へ入って7年ほど。業界から離れて、ワーキングホリデーの制度によってカナダへと渡った。

「テレビ朝日でお世話になっていた先輩スタッフは、僕の決断に驚いていました。ただ、ワーキングホリデーの制度を使える上限ギリギリの年齢でしたし、迷いはなかったです。カナダでは半年ほど、英語の勉強とアルバイトをして、帰国後は気持ちを新たにテレビの仕事へ復帰しました」

迷っていた弟に「一緒にやろう」と持ちかけて

現在のYouTubeチャンネル『ごまだんごの怪奇なチャンネル』は、もともとショウタさんの弟が単独で運営し、ネットの掲示板にあった怖い話を朗読していた。

しかし、弟の心中では活動に対する迷いも。さらに、知人にチャンネルの運営をまかせていたこともあり、第三者に頼り切るリスクを考えたショウタさんは救いの手を差し伸べた。

「弟がうつのような状態になりかけていたし、他の人に運営を任せるくらいなら、僕から『一緒にやろう』と提案したんです」

そして、テレビの仕事と並行しながら2021年10月、33歳で兼業YouTuberに。

弟と収益を半々で分け合いながら、2024年1月に36歳で専業YouTuberとなり、全国各地へ足を運ぶ『怪談取材』のスタイルの確立後にはチャンネル登録者数が「10万人から50万人」に伸びた。

いずれは全都道府県で「怪談を取材したい」とも意気込む(写真:ショウタさん提供)

怪談への執念と熱意は伝わり、年間の収益はテレビ番組制作会社時代の給与を上回った。

しかし、YouTubeのようなプラットフォームでは収益がついえる不安もつきまとう。妻や子も抱えている生活に「安心」はない。

それでも「何があっても『怪談』を軸にしていきたい」と、先を見据えるショウタさん。テキストプラットフォーム「note」での投稿も開始して、今日もまた、各地を飛び回っている。

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