条件2:検討の前提が整理されている
ゴールが明確になったら、次はその検討の土台となる現状と前提を整理します。
現在の状況はどうなっているか。市場環境や競合の動きはどうか。予算・人員・期限といった制約条件は何か。これまでの経緯として知っておくべきことはあるか——こうした「前提」が整理されていることが、良いたたき台の2つ目の条件です。
前提がズレていると、どんなに時間をかけて打ち手を考えても的外れな提案になります。すでに実施済みの施策を提案してしまったり、社内のリソースや制約を無視した実行困難な案を出してしまったりするのは、この前提の整理が不十分なためです。
情報を集めただけではまだ足りない
条件3:打ち手の選択肢が複数検討されている
前提を踏まえた上で、ゴールに近づくための打ち手を複数考えます。
ここで重要なのは、1つに絞らずに複数の選択肢を並べることです。複数の案がなければ、見た人は比較検討ができません。「既存顧客へ営業する」「新規開拓を増やす」「代理店経由の販売を強化する」といった選択肢を、それぞれの根拠とともに検討しておくことで、「なぜこの方向性なのか」「他の選択肢はないのか」という議論が生まれます。
案出しの段階では、対比する方向性で考えたり、プロセスの段階で分けて考えたり、2つの軸で整理したりといった方法が使えます。いずれにせよ、センスや発想力がなくても、考える枠組みを持っていれば複数の選択肢を出すことはできます。
条件4:推奨案が1つ選ばれている
4つ目の条件が、最も見落とされがちなものです。複数の選択肢を並べた上で、「私はこれがよいと思います」という推奨案を1つ選ぶことです。
選択肢を並べるだけでは、たたき台としての役割を果たしていません。見た人が「結局どれがいいと思うの?」としか言えなくなってしまいます。自分がどの案を推奨するか、その理由と根拠を示すことで、初めて議論の土台になります。
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【「良いフィードバック」を引き出すコツ】
