オヤジ雑誌による「女対女」の対立構造
上野 アグネス論争当時、どんな気持ちでいましたか?
アグネス どうしてこんなことになってしまったんだろうというショックが大きかったです。最初は話題になっているぐらいだったのがどんどんヒートアップしていって、気づいたら「アグネス論争」という言葉が独り歩きしていました。
自分としては論争に参戦した覚えはないけれど、激しくバッシングされました。自分のことを嫌いだと言う人がたくさんいることにショックを受けていたんです。もしかしたら、私がインタビューなどで余計なことを言ってしまったのかもしれないと考えるようになっていました。
上野 どんなことを言ったの?
アグネス あるインタビューで「職場に託児所があったらいい」と発言した際、記者の人から「そんなのどこにもありませんよ」と言われて、「中国では50人以上従業員がいる会社には保育所があります」と言ったのです。私は夢みたいな話をしているわけではないと伝えたかったんです。
上野 当時の中国は改革開放の前ですから、人民公社などには託児所があってあたりまえの時代でした。ちょうどあの頃、日本でも企業託児所ができかけていたのですよ。
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【中国の例を出したことで反感を買うことに】
